骨転移を有する泌尿器癌における骨SPECT画像の定量的解析と予後に関する臨床研究

研究実施のお知らせ

2017年8月29日ver.1.0

研究課題名

骨転移を有する泌尿器癌における骨SPECT画像の定量的解析と予後に関する臨床研究

研究の対象となる方

  • 2014年10月から2019年9月までの間に泌尿器癌で当院に受診された方
  • 病勢判断のための骨シンチグラフィでSPECT(断層)撮影を行ったかた

上記2項目に該当される方を対象とします。

研究の目的・意義

  • 骨シンチグラフィのSPECT(断層)をコンピュータで解析し3次元的に定量的に評価がすることができるようになりました。
  • 一つ一つの骨病巣の治療に伴う変化を数値で捉えることで、その病巣に対する治療効果を数値で表すことが可能です。
  • 総合的に全身骨の状態を数値で評価することで治療効果の判定や治療方針の変更あるいは決定に役立ちます。

研究の方法

  • 2014年10月からの骨SPECTデータを使用します。
  • 骨転移を三次元的に解析し、薬剤の取り込み率を算出します。
  • カルテに記載されている以下の項目を利用します。
  1. 臨床所見(年齢、身長、体重、病歴に関する情報、臨床病期)
  2. 血液所見(骨に関するマーカー;カルシウム値、アルブミン値、リン値、アルカリフォスファターゼ値など)
  3. 病理学的所見(癌腫の種類、分化度、脈管侵襲の有無など)
  4. 骨転移病巣におけるMRI所見(MRSで得られる病巣に対応するボクセルにおける相対的コリン値、拡散強調画像における信号強度の変化)のあるいはCT所見(溶骨性変化と造骨性変化)
  5. 治療(手術療法、放射線療法、内分泌療法、化学療法あるいはそれに準じる分子標的薬剤)
  6. 治療反応性と予後の情報を利用します。

実際に上記6項目から得られる情報と骨SPECTデータを組み合わせて、それぞれの癌(臨床病期別)における経時的な骨SPECT変化が治療効果を反映するかかどうか、あるいは予後と関連するかどうかを統計学的に検討します。

  • 患者様への追加の侵襲や不利益は生じません。
  • 研究に使用するデータはすべて匿名化して用います。

研究の期間

2014年9月〜2019年9月

研究組織

 この研究は島根大学医学部泌尿器科学講座が行います。
 研究代表者(研究で利用する試料・情報の管理責任者):
 島根大学医学部泌尿器科学講座        椎名 浩昭

試料(検体)・情報の利用停止

ご自身の情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。

なお、利用停止のお申し出は、2019年9月までにお願いいたします。それ以降は解析・結果の公表を行うため、情報の一部を削除することができず、ご要望に沿えないことがあります。

相談・連絡先

この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、ご自身の情報を研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者にご連絡ください。

研究責任者

 島根大学医学部泌尿器科学講座        椎名 浩昭
 〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
 電話 0853-20-2253  FAX 0853-20-2250